なめことは？特徴や成分まとめ

なめこはメジャーなきのこのひとつです。モエギタケ科スギタケ属のきのこのひとつで、日本でも収穫することが可能です。なめこの特徴はなんと言ってもその「ぬめり感」です。

ヌメリタケという別称がつくほどぬめりがありますが、その正体はゼラチン質のムチンという物質です。その独特の食感からなめこ汁は大きな人気があり、他のきのこにはない独特な味わいを楽しませてくれます。

なめこは汁物以外でも、炒め物やおひたし、そばなどに使用され、多彩に利用される食材です。人工栽培も可能であり、原木栽培や菌床栽培が主流です。ちなみに家庭で気軽に栽培することも可能であるため、なめこが大好きな方は挑戦してみても良いでしょう。

なめこは食べておいしいだけでなく、健康成分も注目できるきのこです。まずぬめり成分であるムチンには粘膜を保護してくれる効果があります。そのためウイルスなどから身を守る作用が期待できます。

冬など風を引きやすい時期にはなめこ汁を積極的に飲むと良いでしょう。さらにこの成分はドライアイにも良いとされています。目が乾燥しがちな方もなめこを食材として使ってみてください。さらにムチンはたんぱく質を吸収するサポートをしてくれます。

そのため、たんぱく質で構成されている筋肉などに栄養を渡す上で良い食材です。ただしムチンに関する注意点として、ムチンは熱に弱いという特徴があります。そのため加熱しすぎると健康効果があまり望めません。

ムチン以外の健康成分としては、βグルカンがあげられます。この成分は免疫力を強化してくれる成分です。この成分を摂取することでアレルギー対策や風邪予防が期待できます。さらにナイアシンも含まれます。

これは三大栄養素であるたんぱく質と脂質と糖質の代謝をサポートするビタミンです。またナイアシンはアルコール成分を分解する作用もあります。そのため、血中脂肪を下げたり二日酔い予防にも効果があるとされています。

なめこには女性にうれしい美肌効果も期待できます。例えばコンドロイチンを含んでいますが、この成分は肌に潤いを与えてくれます。また肌内部で栄養をキープする役割も果たします。さらにトレハロースも含んでいます。

トレハロースは美肌成分として有名ですが、保湿力がある成分です。トレハロースによって肌の乾燥を予防できるため、肌荒れ対策になります。このようになめこは口当たりだけでなく、肌にも優しいきのこです。